Yasuo Kuniyoshi Project

岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》
 

ご報告

岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》が、「岡山県芸術文化賞準グランプリ」を受賞しました。これは、2018年度の活動が対象となっており、国吉祭・出石国吉康雄勉強会・瀬戸内市立、栃木県立、宇城市不知火、熊本県立の各美術館での国吉康雄関連展の企画と運営などが評価されたものです。ご支援をいただいた皆様、本当にありがとうございました!!
 
公益財団法人福武教育文化振興財団様に推薦をいただき、「学生・地域との国吉祭の運営」と「国吉型対話探求型鑑賞普及展覧会の組成と運営」の二つの事業が、公益社団法人企業メセナ協議会認定のメセナ事業「THIS IS MESENAT 2019」に認定されました。

→ THIS IS MESENAT

 

Pick Up!!  

 

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たくさんのご来場ありがとうございました!

国吉康雄展
ここは、わたしの遊び場

 
会期:2018年3月17日(土)〜4月15日(日)
会場:瀬戸内市立美術館


主催 瀬戸内市立美術館 
共催 公益財団法人福武財団 
助成 公益財団法人福武教育文化振興財団
後援 岡山県 岡山県教育委員会 山陽新聞社 朝日新聞岡山総局 毎日新聞岡山支局
読売新聞岡山支局産経新聞岡山支局 RSK山陽放送 OHK岡山放送
TSCテレビせとうち RNC西日本放送KSB瀬戸内海放送
oniビジョン FM岡山 FMくらしき レディオモモ
公益社団法人岡山県文化連盟 岡山県郷土文化財団
特別協力 クニヨシパートナーズ
(株)協同プレス
(株)内外プロセス
協力 みるを楽しむ!アートナビ岡山 
企画・教育プログラム監修 国立大学法人岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座


イベント

●317日(土)14:00 オープニングトーク「国吉康雄・今昔話」 終了しました
瀬戸内市立美術館館長・岸本員臣氏×岡山大学国吉康雄研究講座准教授・才士真司氏(本展企画者)


●318日(日)「アートワークショップ」 終了しました
13:0016:00 国吉作品に登場する仮面を制作する工作ワークショップ(当日参加自由)
14:0016:00 国吉が使った画材・カゼイン絵の具を使った描画ワークショップ(要予約/10/中学生以上/カゼインには動物由来のタンパク質が含まれます)。


●325日(日)13:00-14:00「国吉康雄 探検・発見ワークショップ」終了しました
展示室でおしゃべりしながら、作品を観察し、トークを楽しむ子ども向けの体験型ワークショップ
(対象:小学生と中学生/当日参加自由/保護者の方も参加頂けます)


●325日(日)14:00 「ギャラリーツアー」本展企画者の才士真司氏(岡山大学国吉康雄研究講座准教授)と、最新の国吉研究の成果を踏まえた対話・探求型ギャラリーツアー 終了しました


●415日(日)
13:00 国吉康雄検証ドキュメンタリー映画「国吉を誤解している日本・忘れたアメリカ」上映会
国吉康雄の教えを受けたブルース・ドーフマン氏や、国吉康雄研究の第一人者であるバード大学(アメリカ)の
トム・ウルフ氏などのインタビューで、最新の国吉像に迫る映像作品。上映後、才士氏のギャラリーツアーが開催されます。(上映は1時間程度)
14:00~「ギャラリーツアー」
本展企画者の才士真司氏(岡山大学国吉康雄研究講座准教授)と、最新の国吉研究の成果を踏まえた対話・探求型ギャラリーツアー  終了しました

 
 
 

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展示・空間演出のポイント

  1. 展示導入部で、国吉康雄の作品「少女よ、お前の命のために走れ」というタイトルとその絵の「謎を解く」という提案を鑑賞者に行っています。以降、要所要所にこの少女のシルエットが現れ、会場を案内するという仕掛けを施しました。この問いかけは、展示プランの根幹となるテーマ(主題)でもあります。
  2. 作品を美しく展示すること心がけました。ただし、絵画保存修復家の岩井希久子さん立会いのもと、許容範囲の中での光量の中での作業を行いました。
    照明は絵の性質に合わせ、ライティングを行っています。光量と色温度の調整などです。研究や取材成果から、冬季に仕上げられた作品では色温度を高くし、アメリカで高く評価された色彩の変化と美しさが分かるように配置、展開をしました。
  3. 導入部と続く年表と遺品などを展示する区画を写真撮影可とし、情報を探し出し、収集する空間として設定。続く作品展示エリアでの探求を導くようにしました。年表は、国吉の人生に加え、日本とアメリカの出来事に加え、美術史的な動向を合わせて掲示した。
  4. 作品の解説は極力しない。
    結論や推論ではなく、岡山、アメリカでの研究・取材情報を砕けた文体で提示し、作品や国吉の生きた時代について考えることを促すような仕掛けを目指しています。
    白いパネルで各展示区画の国吉や国吉を取り巻く状況の解説。黒い、少女のシルエットが入ったパネルで、鑑賞者への問いかけを行っています。
  5. 国吉の立場(移民、学生、敵性外国人など)、取り巻く状況の変化、時代の移り変わりや要請により、その作風が変わり、メッセージ性がより強く滲み出るようになる様な作品配置を行いました。
  6. 問いかけのパネルで国吉の生きた時代と、現代の私たちが生きる時代の類似性を問いかけています。
  7. 絵画保存修復家の岩井希久子さんによる作品の修復の様子や、洋画家の諏訪敦氏監修による実寸大の模写作品が展示され、国吉の故郷、岡山での取り組みなど、現在時での国吉康雄とのつながり、関わりがわかる紹介区画が設置されています。また、アメリカのトム・ウルフ先生、国吉最晩年の生徒であるブルース・ドーフマン氏、新たに発見された「クラウン」の修復の様子を上映する映像コーナーを設置しました。
 
 
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 イベント


  • オープニングイベント
    • 317日(土)14:00 オープニングトーク「国吉康雄・今昔話」 

      瀬戸内市立美術館館長・岸本員臣氏×岡山大学国吉康雄研究講座准教授・才士真司氏(本展企画者)


  • トークイベント
    • ●6月11日(土) 午後2時から 終了
    • クロストーク「国吉を育てた画学生の同盟〜アートスチューデントリーグ・オブ・ニューヨークについて」
    • 講師:吉野美奈子氏 (彫刻家/アートスチューデントリーグ卒業生) × 才士真司氏 (「国吉康雄展」企画・演出/岡山大学准教授)

    • ●6月12日(日) 午後2時から 終了
    • クロストーク「私が国吉の修復に取り組む理由」
    • 岩井希久子氏 (絵画保存修復家) × 才士真司氏

    • ●7月2日(土) 午後2時から / 午後6時から 終了
    • 「国吉を探して〜アメリカが再発見した画家」才士真司氏

  • 映像アーカイブ公開
  • 国吉康雄研究の第一人者トム・ウルフ氏と国吉の生徒であったアーティスト、ブルース・ドーフマン氏らの
  • ロングインタビューを会場内にて独占公開