オリジナル創作音楽舞台劇「老いた道化の肖像をめぐる幾つかの懸念」

11月25日(土)・26日(日) 全3公演
 
 
〜メディア情報〜
 
 TV
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▼11月15日(水) イブニングニュース
▼11月24日(金) イブニング5時 ゲストコーナー【国吉祭2017いよいよ明日から!】
▼11月26日(日) イブニングニュース
 
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▼11月26日(日) NHKニュース
 
TSC テレビせとうち
▼11月24日(金) TSCNews5
 

 
新聞
朝日新聞
▼11月21日(火)付 朝刊(岡山版)
 
山陽新聞
▼  4月29日(土)付 朝刊 岡山都市圏版
▼11月22日(水)付 朝刊 岡山都市圏版
 
讀賣新聞
▼11月25日(土)付 朝刊 (地域面)
 
 

  

 たくさんのご来場ありがとうございました!!

 
 
 
 

 

イントロダクション

岡山発・クリエイティブ人材育成プログラムとして

この舞台劇は岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄研究講座》によって、同大学の教養教育科目で実施されている「クリエイティブ・ディレクター養成講座(CD講座)」と「岡山市のクリエイティブセクターの活性化を図るプログラム自主ゼミナール」の演習プログラムとして制作される、「国吉祭2017」の参加事業です。昨年秋の「国吉祭2016」の終了と同時に準備が進められてきたこの舞台劇は、岡山大学の各学部・学年で構成されるCD講座受講生と、岡山後楽館高校クニヨシ部所属の高校生、出石国吉康雄勉強会所属の社会人有志で企画・運営され、岡山市内に拠点を置く行政、教育機関、企業、各種団体との連携・支援により実現しました。また、東京で活動する俳優やアーティスト、クリエイターが、「国吉康雄や瀬戸内のアートが好き・岡山に自身のルーツがある」といった理由で制作に参加。岡山のスタッフと共に舞台を作り上げているのも特色です。舞台劇の終了後、講座受講生はこの一連の舞台劇の制作と運営を通して、岡山での「芸術・文化資源」の保全と運用についての取材を重ね、地域の文化意識を育むことによって、都市の活性化と市民生活の質を向上を目指す提言書をまとめるという、全国的にも珍しい試みに地域と協働で挑みます。多くのみなさんの「声」を学生たちに届けていただれば幸いです。


製作概要

 
舞台劇タイトル   「老いた道化の肖像をめぐる幾つかの懸念」(国吉祭2017メインプログラムとして上演)
企画・主催     国立大学法人岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄を中心とした美術鑑賞教育研究講座》
          同主催「岡山市のクリエイティブセクターの活性化を図るプログラム」自主ゼミナール
          クニヨシパートナーズ(国吉祭実行委員会)
参加事業      第15回おかやま県民文化祭 / 第55回岡山市芸術祭
            文化がまちに出る!地域いきいきプロジェクト
共催        (公社)岡山県文化連盟 / 岡山市 / 岡山市芸術祭実行委員会
          (公財)岡山市スポーツ・文化振興財団
          岡山商工会議所文化観光委員会
          岡山市立岡山後楽館高等学校クニヨシ部
助成        (公財)福武教育文化振興財団
協力        出石国吉康雄勉強会 / 備前岡山獅子舞太鼓唄保存会
後援        岡山県教育委員会 / 岡山市教育委員会

企画・作・演出   才士真司(クリエイティブディレクター / 脚本家 / 岡山大学大学院教育学研究科)
プロデューサー   伊藤 駿(クニヨシパートナーズ)
音楽        饗庭 純(シンガソングライター / 楽曲提供・欅坂46、テレビアニメ主題歌など)
映像・音響監督   佐々木 紳(映像作家 / ぴあフィルムフェスティバル技術賞受賞)
振り付け      吉村利佐子(岡山大学ダンス部主将)
出演        伊勢大貴 (代表作「ミュージカル・テニスの王子様」メインキャスト)
          永田 彬 (代表作「仮面ライダー電王」レギュラー) 他       
 

物語

アートを見るって、
コピーでもいいんじゃないですか?
本物じゃないとって、なんか気分の問題かなと。
そもそも、アートってナニって話だし。


近未来のどこかの国。《芸術作品保護と研究及び管理に関する法》、通称《芸管法》は、芸術作品の劣化を防ぎ、研究と運用を進めるための法律で、国家機関が芸術作品を管理する根拠となっている。この《芸管法》により管理指定されたアーティスト《国吉康雄》の油彩画作品《Mr.Ace》などは、芸管法施行時に所蔵美術館やコレクターから回収され、国庫に保管されていた。その《Mr.Ace》をモチーフにした舞踏劇が、芸管法の運用に反対を表明する演出家によって上演されると巷で評判だった。何しろ、時を同じくして、「国庫にある《Mr.Ace》が贋作らしい」という噂が流れていたからだ。芸術文化資源管理局の局員・澤井充は、問題の舞踏劇の調査のため、演出家の蔵原素也に接触する…。


国吉康雄と《Mr.ACE》

国吉康雄は1889年、明治22年に岡山市出石町で生まれました。日露戦争終戦直後、16歳で渡米。労働移民だったが画家としての才能を英語教師に見出され、画家として道を歩み始める。フランスでのパスキンや藤田嗣治との交流でも知られ、ニューヨーク近代美術館が選んだアメリカを代表する画家に選ばれ、のちには全米美術家協会の初代会長やベネチア・ビエンナーレのアメリカ代表となる。教育者、人権・社会活動家としても活躍。1953年、胃がんのため死去。 Mr.Aceは、国吉自身が「色に命を」という言葉と共に残した最晩年の傑作とされる。
《Mr.Ace》Yasuo KUNIYOSHI / 1952 / Oil    Fukutake Collection・OKAYAMA・JAPAN
 
 
 

出演者

澤井充 役 / 伊勢大貴
1991年生まれ。ミュージカル「テニスの王子様.2nd」で人気を博し、以降舞台を中心に活躍。また、歌手として東映制作の戦隊シリーズ「烈車戦隊トッキュウジャー」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」で主題歌を歌う。本年も「魔王コント」(本多劇場)や「幻想奇譚 白蛇伝」(紀伊國屋サザンシアター)、「遠い夏のゴッホ」(銀河劇場他)など、舞台への出演が続く。 俳優仲間の桑野晃輔氏と毎年開催している「GACHI☆ LIVE」は今年で5周年を迎え、12月30日は新宿ReNYホールにて記念ライブ「GACHI☆LIVE 5th anniversary~永久不変~」を開催予定。 2018年3月10日(土)〜18日(日) キ上の空論#8「おかえりのないまち、色のない」 @吉祥寺シアターの出演が控えている。
本作へは直島や国吉康雄展(横浜)に足を運んでいたことから出演が決まりました。
 
 
 
 


蔵原素也 役 / 永田彬
1985年生まれ。2001年にテレビのオーディション番組でダンスユニット「RUN&GUN(ランアンドガン)」を結成。「仮面ライダー電王」(レギュラー)、舞台「僕等のチカラで世界があと何回救えたか」(主演/紀伊国屋ホール)、舞台「鉄人28号」(押井守演出)に出演するなど、演劇やテレビドラマを中心に活動。今回は祖父が岡山県美作市出身であることから出演を快諾。今回は演出補として、制作にも参加。
 
 
 
 


福田直也
東京、香川、大阪を中心に舞台、テレビなど精力的に活動中。RSK「イブンニング5時」で
レギュラーを務め、レオマHIROZとして香川県を拠点に活動していた。



山下菜々子
岡山市制作の国吉康雄を題材にした短編映画「国吉康雄を探して」で、主人公の親友役で出演。現在は東京を拠点に舞台などで活躍。近作はミュージカル「赤毛のアン」など。
 

スタッフ

音楽 / 饗庭純(シンガソングライター・楽曲提供に欅坂46など) 
演奏 / 大塚聖莉・片山結梨・三木一弘
 
振り付け / 吉村利佐子(岡山大学ダンス部主将)
ダンサー / 岡山市立後楽館高校クニヨシ部
 
映像・音響監督 / 佐々木紳(綾野剛主演映画「Life」監督・脚本など)
作・演出 / 才士真司(映画「国吉康雄を探して」監督・脚本など・岡山大学准教授)
プロデューサー / 伊藤 駿(クリエイター・モデル)
企画・制作 / 岡山大学クリエィティブティレクター養成講座・同大学岡山市のクリエイティブセクターの活性化を図るプログラム自主ゼミナール
 
 

 

物語の世界観と用語解説

 

芸術作品保護と研究及び管理に関する法 

通称《芸管法》。芸術作品は公共財であって、万人がその恩恵を平等に受けるべきものであるという主旨のもと、その損失、劣化を防ぐことを主な目的とし成立する。これにより政府は、存命、故人に拘らず、管理作家認定を受けた作家の作品のすべてを保管し、デジタルデータ化した上で、複製品を有識者による外部組織である芸術管理委員会認定の公共施設においてのみ展示・公開を行うものとした。また、同委員会認定の機関でのみ、その研究を認めている。


芸術文化資源管理局 

芸管法の実施により設立。主に文化財保護法と合わせて運用されている。公安からの諜報要員も在籍しており、芸術作品による思想への影響を研究している部署も存在する。


Mr.Ace 

国吉康雄作品「ミスターエース」(1952)を指す。本作では模写作品を使用。


国吉康雄について 

作中のKという画家は20世紀前半のアメリカを代表する洋画家、国吉康雄のこと。国吉は1889(明治22)年、出石町に生まれ、日露戦争が終わった翌年、岡山県工業学校染織科を中退後、16歳で単身アメリカに渡る。アメリカで絵の才能を見出され、画家として活躍。1931年、危篤の父親を見舞うために帰郷するが、太平洋戦争中は敵性外国人とされながらも、アメリカにとどまり、自らの信念に従って自由と民主主義を信じ、ナチズムや軍国主義を強く批判する。第二次世界大戦前後をとおしてアメリカを代表する画家として、後進の育成やアーティストの権利獲得運動に奔走し、全米美術家協会の初代会長を務め、ベネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選出されるなど活躍するが、1953年、ニューヨークで胃癌のため没する。岡山には世界最大規模の国吉康雄コレクションがあり、その総数は700点を超える。また、近年の顕彰・研究活動は国内外から注目を集めている。岡山では、2013年での直島での国吉康雄展の開催を機に、市民や学生の運営で国吉祭が行われ、「国吉祭2017」のメインプログラムとして本公演が行われます。

 

地域協働・教育連携活動

 

地域協働プロジェクト

岡山市文化振興課と岡山市スポーツ・文化振興財団との共に、新設される岡山市市民会館の学生活用と活動の場の拠点作りの検証を行います。
岡山県文化連盟と、天神山文化プラザでの学生活動が活性化するための検証事業と、中山間地でのアートワークショップ(対話型等)実施のための支援事業を行います。
岡山商工会議所文化観光委員会と、岡山のオリジナルコンテンツの開発と運用に関する検証事業を行います。


教育・地域連携プログラム、関連イベントの実施と検証。そして提言へ

本プロジェクトの実施は、岡山市内に拠点を置く、各種団体、教育機関、企業との人員、資材、資金面での連携を求め、岡山の地域課題としての「芸術・文化資源」の保全と運用による「文化意識を育み、人生の質を向上する」ための模索・検証活動として行われ、その実施過程から、関係する地域・団体・個人への取材活動と、実施プログラムの検証を通して、瀬戸内随一の文化都市としの岡山のポテンシャルを証明し、これにふさわしい文化政策の実施を提言するレポートを作成することを目的としています。また、制作する演劇作品の重要なテーマとなる国吉康雄作の絵画を用いた「美術鑑賞教育プログラム」と、舞踏ワークショップを、岡山大学の美術教育の専門家の監修により、本講座受講生が企画しました。制作する演劇作品の理解のためのプログラムと、宣伝イベントとを合わせ、岡山県各地と国吉康雄関連企画展を開催する和歌山市内にて実施。地域との連携を深めるための活動を合わせて行います。
 

 

チケット・公演・会場について

 舞台チケット料金 ( ) 内当日
一般 : ¥3,000 (¥3,500)
学生 : ¥2,000 (¥2,500)
全席指定・開場は開演30分前
11月25日・土曜日 19:00
11月26日・日曜日 13:00 / 18:00


チケット購入方法

チケットぴあ(クレジット/コンビニ決済) 9月30日(土)より販売開始
おかやまシンフォニーホールチケットセンター
おかやまシンフォニーホール1F 10:00〜18:30
WEB、電話予約、チケット発送対応 (086-234-2010)


会場・アクセス

岡山大学鹿田キャンパス・附属病院内 Junko Fukutake Hall(Jホール)
岡山県岡山市北区鹿田町2−5−1

岡山駅東口バスターミナル「5番乗り場」から「2H」系統の岡電バスで「大学病院」構内バス停下車 約10~15分
岡山駅東口バスターミナルから 「12」・「22」・「52」・「62」・「92」系統の岡電バスで「大学病院入口」下車 約10~15分
岡山駅前(ドレミの街前または髙島屋入口)から八晃運輸の市内循環バス「医大めぐりん」で「大学病院入口」下車 約10~15分
岡山駅タクシー乗り場から タクシーで約5~10分
 ※ ホールに駐車場がございません

 

国吉祭2017

11月25日(土) 11:00〜19:00
11月26日(日) 11:00〜18:00
岡山大学Jホール・入場無料(✳︎)

岡山大学クリエイティブディレクター養成講座受講生と後楽館高校クニヨシ部が企画するイベントを実施。舞台関連グッズ販売、アートワークショップ、獅子舞、音楽ライブなど。
✳︎ 舞台劇の鑑賞には別途チケット料金が必要です。イベントエリアへの入場は無料です。