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国吉祭 2025 CARAVAN in 円城寺

第20回岡山芸術文化賞準グランプリ
第46回岡山市文化奨励賞受賞

 
 

円城寺での国吉祭の開催について

「国吉祭」は、20世紀前半のアメリカで活躍した画家、国吉康雄(1889-1953)の顕彰を目的としたアートイベントとして、2013年に岡山市の出石町で始まりました。
 
これまでに岡山市中心部、下津井、吹屋、宇野、鯉が窪、和気や、国吉康雄展が開催された熊本県、和歌山県、茨城県の美術館などでも実施するなかで、地域での体験学習の機会として、プログラムを充実させてきました。
 
現在、「国吉祭」は、岡山大学の学生や大学教員、「国吉祭」を受け入れてくださった地域の方々の「アイデア」によって、国吉さんの顕彰活動だけにとどまらず、さまざまな種類の体験型のワークショップやアートプログラムを実施するようになり、岡山県や公益財団法人福武教育文化振興財団様からの積極的な支援を受けて、実施されています。
 
今回は、岡山屈指の古刹「本宮山観音院 円城寺」様の協力を得て、吉備中央町で実施します。当日は、岡山大学の美術教育研究者である教員が考案した「墨に親しむワークショップ」をはじめ、岡大生が考えた工作ワークショップや絵画の描画・ぬり絵体験、工学部の学生が考えたビデオゲームなども実施され、美術教育専門研究者の先生によるレクチャーの時間も設けています。また、プロのフルート奏者でもある音楽講座の先生と受講学生による「リコーダー」を使った合奏や、会場となる円城寺様の協力により、境内を「探検」するスタンプラリー、円城寺の縁起、見どころについての解説ツアーなども実施し、特別に本堂も公開していただけることとなりました。もちろん、国吉康雄作品の展示やポストカードのプレゼント企画もあります。
 
「国吉祭」の企画と運営は、岡山大学の学生が担当し、当日も学生がワークショップや工作制作のお手伝い、境内の「探検」をしながら、子供たちや地域の方たちとの交流を楽しみにまいります。当日のプログラムの詳細は、順次発表していきます。
 
こうした「国吉祭」を含む、岡山大学の国吉康雄顕彰活動は、第20回岡山芸術文化賞準グランプリ、第46回岡山市文化奨励賞を受賞するなど評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のオブジェクトリスト(研究者向けリスト)にファイリングもされました。
 
体験学習の機会の創出が重要とされる昨今ですが、この機会にぜひ、岡山大学の学生や教員、スタッフたちとおしゃべりをしながら、秋のひと時、地域の貴重な文化資源でもある円城寺で過ごす機会となればと考えています。

 
 

イベント紹介

 
親子連れで無料で楽しめる多くのプログラムを準備しています!
 
 

大学生と遊ぶ工作ワークショップ

工作ワークショップやお面ワークショップ
国吉康雄が描いた作品をモチーフの「仮面」を作るワークショップや、国吉作品の額装をオリジナルで作る「額装ワークショップ」など、たくさんの工作体験にいつでも参加することができます。
岡山大学の先生と学生、美術専攻の卒業生と一緒に楽しめます!!質問、おしゃべり大歓迎です。
 

赤木研究室提供プログラム
「国吉さんも学んだ(?)図画教科書を見て描いてみよう!」
国吉康雄が岡山の小学校に通っていた明治30年代、図画の授業では教科書に載っている絵をお手本に、墨を使って毛筆で描くことが主に行われていました。この頃の図画教科書をお手本にして、水墨や毛筆で描くことを体験してみましょう。誰でも描けそうな簡単なものから、だんだん難しいお手本に挑戦できます。慣れてきたら自由に描いてみましょう。
 
円城寺スタンプラリー(景品はリサイクルおもちゃや本)

円城寺の秘密を知ることができる。ヒントは事前告知映像の中に!
賞品は「リサイクルおもちゃ」や本、国吉康雄の絵葉書など。
 

国吉康雄探究ゲーム


岡山大学教育学研究科の大学院生と工学部の学生が共同で小学生向けに開発した、20世紀に活躍した洋画家、国吉康雄を題材にアートと歴史を学べるゲームを体験することができます。
 

フルート四重奏 ミニコンサート


音楽演奏会 フルート四重奏 “リモレッタ”
出演:諸田大輔、市原萌花、岡田怜子、高田吏乃
曲目:
《Joy》岡本伸介
《遠き山に日は落ちて》A.ドヴォルザーク
《大きな古時計》H.C.ワーク
《となりのトトロメドレー》 〈IV.軽快な笛吹き〉J.カステレード
《日本の歌メドレー》 他
 

アート作品展示(国吉康雄作品等)

日本を代表する洋画家、諏訪敦さんが監修し、広島市立大学芸術学部の画学生が制作した模写や、筑波大学院の博士課程の大学院生が、国吉康雄の使用した「カゼイン絵の具」や画法の研究を行うに制作した実寸代の模写作品を展示します。
 
岡山大学教授による「文化・教育講演」の開催

 
「モノとコトから学ぶ意味」
赤木里香子(岡山大学学術研究院教育学域教授)
本に書かれた言葉を読んで内容を理解できるのは素晴らしいことです。でも、本から学ぶだけでなく、実際にさまざまなモノと出会い、そこで起きるコトを五感によって捉える体験を積み、観察する力や想像する力を養うことが大切ではないでしょうか。美術や工作の活動では、目と手をはじめ体全体を使って、みんなと一緒に対話し試行錯誤しながら、見えるモノや感じるコトを発見し直します。このような体験の意味について、考えてみたいと思います。
 

劇団老いのプレパーク公演「老人ハイスクール」(作・演出:菅原直樹)公演映像化作品上映&座員トークショーも開催

舞台劇「老人ハイスクール」上映会
作・演出 : 菅原直樹
内容:
20~90代の17人で結成する演劇グループ「老いのプレーパーク岡山」の舞台劇「老人ハイスクール」の公演の様子を収録した特別映像を、上映します。上映後には、出演者によるトークを行います。この舞台作品は、「老いをいかに生きるか」をテーマに、老人ホームの入居者が、自分たちが利用する施設を高校に見立て、担任や優等生、不良などの役を演じるレクリエーションを通して、思い出の大切さや生きがい、家族、友人、パートナーとの関係性の大切さを描きます。
 
 
 
 

 
 

 

 

 
 

会場
本宮山 円城寺
709-2412 岡山県加賀郡吉備中央町円城742
 
会期
11月15日(土)
11:00〜16:00ごろ

 
主催
(一社)クニヨシパートナーズ
 
主催
文化がまちにある!プログラムin備前実行委員会 / 岡山県 / (公社)岡山県文化連盟 / おかやま県民文化祭実行委員会
 
企画
岡山大学学術研究院教育学域《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》
 
制作協力
岡山大学5D Lab.
 
助成
(公社)福武教育文化振興財団
 
後援
岡山県教育委員会 / 吉備中央町教育委員会