国吉祭 2022 CARAVAN in 和気町
第20回岡山芸術文化賞準グランプリ |
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第46回岡山市文化奨励賞受賞 |
(公社)企業メセナ協議会事業認定事業 |
和気町での国吉祭の開催について
目的
国吉祭は、「国吉康雄」という岡山の文化芸術資源を地域に持ち込むことで、地域に伝わる伝統や文化を再確認し、世代、地域を越えた交流の場を生み出すために開催されてきました。「国吉祭2022 CARAVAN in 和気」を実施するため、学生たちは取材と企画に取り組んでいます。
今回、国吉祭を「Enter Wake」で開催する理由は、国吉が描いた「鯉のぼり」という作品にあります。この作品は、昭和6年から7年にかけて帰国した国吉が、アメリカに持ち帰った和紙の「鯉のぼり」をもとに描いたものです。この和紙のこいのぼりの制作地の特定に、和気で鯉のぼりを生産する、徳永こいのぼりの職人さんたちにご協力をいただきました。残念ながら、国吉が買い求めた鯉のぼりは、岡山で作られたものではありませんでしたが、この和気で国吉の持ち帰った鯉のぼりを展示し、国吉祭を実施することで、国吉康雄のことを和気の皆さんに知っていただき、学生との交流を深めていただければと願っています。
イベント紹介
いろどりこいのぼり
国吉康雄作品「こいのぼり」に自由に色を塗るワークショップです。会場内にあるさまざまなペンで色を塗ってオリジナルのこいのぼりを作りましょう。
クイズ&スタンプラリー
会場内を周り、国吉康雄や国吉作品、和気町に関するクイズを解きながらスタンプを集めていくゲームです。全部集めたら景品をプレゼント!
工作ワークショップ
国吉康雄が描いた作品のモチーフの「仮面」を作るワークショップや、オリジナルの絵の額を作る「額装」ワークショップなど、たくさんの工作体験に、いつでも参加することができます。
赤木研究室提供プログラム「国吉さんも学んだ(?)図画教科書を見て描いてみよう!」
国吉康雄が岡山の小学校に通っていた明治 30年代、図画の授業では教科書に載っている絵をお手本に、墨を使って毛筆で描くことが主に行われていました。この頃の図画教科書を見て、和気にゆかりある「藤」や「鯉」、和気清麻呂のような古代の衣装の人物像などを、真似して描いてみませんか? もっと簡単なものから始めたい方にも、ぴったりなお手本が見つかるかもしれません。水墨や毛筆の使い方に慣れたら、自由に描くことを楽しんでみてください。
当時の教科書『小学毛筆図画帖』より
飛び出すメッセージカード作り
こいのぼりの飛び出すカードを飾っていくワークショップを行います。こいのぼりやカードを自由に飾り終わったら、カードの中のこいのぼりに名前を付けてあげてください。自分だけのこいのぼりが飛び出すカードを作ってみませんか。
テーブル・ロール・プレイング プログラム
クリエイティブゲーム振興会
三菱みらい育成財団の認定事業として今季から岡山大学で実施されているナラティブメーカー (物語を作る )プログラム「テーブル・ロール・プレイング・ゲーム 言の葉の探求者たち」のテストプレイ体験会を実施いたします。
展示コーナー
国吉講座が取材・研究する作家の作品を展示
岡山大学共育共創コモンズ建築模型
世界的建築家で岡山大学特別招聘教授である隈研吾氏による建築模型を、建築現場を記録したタイムラプス動画と共に紹介します。
国吉康雄実寸代模写作品
広島市立大学や筑波大学の画学生たちが、精緻に制作した国吉康雄作品の実寸大模写が展示されます。
清志初男作品
生涯を国立療養所長島愛生園で暮らした画家清志初男氏の作品が展示されます。
講演会
「岡山大学オンライン教育推進室の活動について」
伊藤駿
(岡山大学国吉康雄研究講座助教 /教育推進機構オンライン教育推進室 委員)
私たちはコロナ禍の2年間で既存の機材を組み合わせて対面に近いオンラインの仕組みをシステム化しました。社会や学校で必要なリテラシー教育と機材の基礎知識について、大学の最前線から報告します。
※講演後質疑応答有。
特別講義「SNS社会とコロナ禍 に「みるを分かち合う」こと 〜 絵画表現・ジブリ作品とその後のアニメーション表現から」
講師:才士真司(岡山大学国吉康雄研究講座准教授)
(岡山大学国吉康雄研究講座准教授 /教育推進機構オンライン教育推進室 座長)
表現芸術の深い見方と個々人の創造性と探求心養う、岡山大学の人気講義「アートとコミュニケーション」。毎年200名以上の学生と社会人が受講する講義を国吉祭で特別開講します。
ドキュメンタリー作品上映会
【国吉を誤解している日本・忘れたアメリカ】 11:15〜
上映時間 75分
国吉最後の生徒と、国吉研究の日米の第一人者が語る新たな国吉像を紹介する学術ドキュメンタリー
【碧と祈る 画家・清志初男】 12:45〜
上映時間 25分
長島愛生園で暮らした洋画家・清志初男が生涯の画題として選んだ石仏に託した想いに迫る