イントロダクション
国吉康雄作品117点を一挙公開
国吉康雄 : カゼイン《疲れた道化》が65年かぶりの公開。同じくカゼイン作品《攻撃された芋虫》は日本初公開のほか、油彩31点、カゼイン13点を含む、リトグラフ、ドローイング、写真、遺品など119点を公開。第二次世界大戦中に使用した画帳は世界初公開。
ベネッセアートサイト直島、近代の岡山、国吉康雄関連での出品作家
アーノルド・ニューマン : 写真《アートスチューデンツリーグ同窓生たち》ほか、明石海人 : 詩集《白描》遺稿、アレキサンダー・カルダー : モビール《赤い台のある大きな白い円盤》、犬飼恭平 : 油彩《酔った男(習作)》、犬養木堂 : 書《本来無一物 亦無塵可払》、井上芦仙 : 日本画《菊・朝顔・小鳥》ほか、ゲオルグ・グロス : 画集《エッケ・ホモ(この人を見よ)》、小野竹喬 : 日本画《宿雪》、小圃千浦 : 版画《馬》、川瀬巴水 : 版画《岡山乃かねつき堂》、木下晋 : 鉛筆《100年の闇》《101歳の沈黙》ほか、児島虎次郎:油彩《室内》、小林清親 : 版画《哈爾濱の夢》、清水登之 : 水彩《ボルネオ・レヂヤン河畔 ブナス村 ダイヤ踊》、ジョルジュ・ルオー : 版画、ミセレーレ《たえまなく笞打たれ…》・《冬、大地の癒えぬ病》、ソウイチ・スナミ : 写真《国吉康雄のポートレート》、千住博 : 日本画《ウォーター・フォール》、竹久夢二 : 版画《立田姫》、内藤礼 : 彫刻《ひと》、廃棄物対策豊島住民会議 : 写真《戦いの記録》、正宗得三郎 : 油彩画《手術衣の園長》、緑川洋一 : 写真《灼熱に挑むー島の精錬所》、宮島達男《角屋のためのドローイング》・《家プロジェクト最初のプラン》、柳幸典 : 写真《犬島のアイデア》・ミクストメディア《ザ・ECフラッグ・アント・ファーム》、横尾忠則 : 油彩 / Y字路シリーズ《White Ligtt Ride.》・《東京家族》、吉野美奈子 : 彫刻《ラヴァーズ》
上記作品のほか、国吉が帰国した当時の複製新聞や遺品など資料も多数展示。また、6台の映像モニターで、アメリカの美術史家、アーティストの証言ドキュメントを上映。総数200点の展示を行なっています。
製作概要
企画・主催 岡山大学大学院教育学研究科『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』
共催 (公財) 福武財団
(一社) クニヨシパートナーズ
助成 (公財) 福武教育文化振興財団
連携事業パートナー ベネッセアートサイト直島
IWAI ART 保存修復研究所
ヤマトグローバルロジスティクス (株)
教育事業パートナー (公財)岡山市スポーツ・文化振興財団
岡山トヨタ自動車(株)
特別協力 (株) ベネッセホールディングス
西日本旅客鉄道(株)
(株) 直島文化村
研精堂印刷(株)
(株)内外プロセス
岡山大学工学部創造工作センター
岡山シティミュージアム
制作協力 岡山商工会議所
出石国吉康雄勉強会
岡山県立大学
展示作品・資料協力 岡山県立美術館
長島愛生園歴史館
岡山市立中央図書館
井原市文化財センター「古代まほろば館」
画廊喫茶くる実
研究・資料協力 (公財)大原美術館
笠岡市竹喬美術館
井原市田中美術館
栃木県立美術館
和歌山県立近代美術館
熊本県立美術館
産業廃棄物対策豊島住民会議
横尾忠則現代美術館
Yasuda Fine Arts Inc.
アートベース百島
Tom Wolf(Bard College)
山村 みどり (ニューヨーク近代美術館研究員)
小澤律子(旧国吉康雄美術館)
協力 (株)ビッグジョン
ホテルグランヴィア岡山
ホテルヴィアイン岡山
セントラルホテル岡山
ホテルマイラ
後楽ホテル
玉野ショッピングモールメルカ
ART×AREA×CUTE
(株) オフィス天野
(公財)岡山シンフォニーホール
後援 岡山県
岡山市
玉野市
岡山県教育委員会
岡山市教育委員会
玉野市教育委員会
高梁市成羽町観光協会吹屋支部
山陽新聞社
朝日新聞岡山総局
読売新聞岡山支局
レディオモモ
会期・開館時間・入場料金
岡山シティミュージアム 4F展示室 4月20日(土) – 5月19日(日)
火・水・木・金 13:00 – 17:00 (午前中、学校・団体受付)
土・日・祝 10:00 – 20:00
休館日 4月22日(月)・5月7日(火)・5月13日(月)
入場料 一般 ¥800 / 岡山・香川県民 ¥500 (窓口で居住証明書等の提示に限る)
18歳以下・65歳以上・学生・大学院生 無料 (学生証、免許証等提示に限る)
障がい者手帳等提示の方 無料 (付添いの方1名無料)
教育機関の団体利用は無料(要予約・詳細はお問い合わせください)
他団体は10名以上で¥500 (当日受付)
所在地 岡山市北区駅元町15-1
岡山駅中央改札から西へ徒歩3分。東西連絡通路を西に進むと左手に岡山シティミュージアム。
国吉康雄と《Mr.ACE》
《Mr.Ace》Yasuo KUNIYOSHI / 1952 / Oil Fukutake Collection・OKAYAMA・JAPAN
国吉康雄は1889年、明治22年に岡山市出石町で生まれました。日露戦争終戦直後、16歳で渡米。労働移民だったが画家としての才能を英語教師に見出され、画家として道を歩み始める。フランスでのパスキンや藤田嗣治との交流でも知られ、ニューヨーク近代美術館が選んだアメリカを代表する画家に選ばれ、のちには全米美術家協会の初代会長やベネチア・ビエンナーレのアメリカ代表となる。教育者、人権・社会活動家としても活躍。1953年、胃がんのため死去。Mr.Aceは、国吉自身が「色に命を」という言葉と共に残した最晩年の傑作とされる。
スタッフ
展示制作 岡山大学大学院国吉康雄研究講座 X-O展プロジェクトチーム
作品管理担当 江原久美子(岡山大学大学院教育学研究科准教授)
作品保存担当 岩井希久子・岩井貴絵(絵画保存修復家)
技術監修・映像制作 佐々木紳
教育プログラム指導 赤木 里香子 (岡山大学大学院教育学研究科教授)
英語翻訳・研究協力 西郷南海子(京都大学教育学研究科 臨床教育学専攻 博士後期課程)
翻 訳 蘭文慧(岡山大学院教育学研究科)
賈素娟(岡山大学2018年度卒業生)
展示デザイン制作指導 南川 茂樹 (岡山県立大学デザイン学部准教授)
展示デザイン 西尾藍子(岡山県立大学デザイン学部南川研究室ゼミナール)
宣伝デザイン 戸田祥子(岡山県立大学デザイン学部)
タイトルデザイン 濟川結香(岡山大学2018年度卒業生)
造作制作 堀格郎/尾崎亮太/福本博世(岡山大学工学部創造工作センター)
企画・構成 才士 真司 (岡山大学『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』准教授)
製作統括 伊藤 駿 (クニヨシパートナーズ代表 / 岡山大学国吉康雄研究講座助教)
国吉康雄とベネッセアートサイト直島の結節点
才士 真司 (岡山大学『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』准教授)
有史以来、わが国は度重なる自然災害に見舞われ、また幾つもの戦災を経験し、その度に多くの尊い命と、貴重な資源や資産を失ってきました。この資源には、文化や芸術作品、伴う経験や記録も含まれます。わたしたちは、それらの再生を願いながら、ときに諦めることも学び、「失われる」ことを受け入れるため、「うつろうこと」を感じる心を大切にし、この「美学」を育みもしてきました。しかし、急激な西欧化とグローバル化が進んだ明治以降。この美学では「納得」し得ない、忘れてはいけない、多くの遺すべき、伝えるべき事象が、国の発展、地域の開発と連動するように頻発するようになります。この、「遺すべき、伝えるべき現象」を、検証する視点を持ち、岡山市出身の洋画家で、社会活動家、教育者という面も持つ国吉康雄(1889-1953)や、この国吉康雄の作品の収集と研究活動を、コレクション形成の原点とする、瀬戸内地域で展開されるアートプロジェクト『ベネッセアートサイト直島』などを考察したならば、これまでは、コレクションの形成史において、直線的な繋がりだけで語られてきた、この「ふたつの繋がり」に、時代や地域を超えた普遍的で、必然的なリンクが貼られていることに、わたしたち、岡山大学大学院教育学研究科『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』(以降、国吉康雄研究講座)は気づきました。
例えば、このリンクについて、まず国吉康雄の側から考察します。国吉康雄が生まれたのは、1889(明治22)年です。パリでフランス革命100周年を祝う万博が開催され、近代のランドマークとなるエッフェル塔が竣工し、わが国では、近代化の形が整う、『大日本帝国憲法』が発布されたその年に、岡山で誕生しました。国吉は、のちの歴史に大きく影響する『日露戦争』終結の翌年に単身、労働移民として渡米し、「民主主義と戦争、経済発展、人種問題がせめぎ合う20世紀のアメリカ」で、学び、描き、遺した作品に、秘密めいた様々なメッセージを残し、また社会活動家、教育者としては、合衆国の基礎を成す、独立宣言に保障された「権利」の獲得のために、全米のアーティストを率い、社会運動を主導します。こうした「国吉」を、瀬戸内に向けて発信した場合、瀬戸内側からは、多くの人々を魅了してやまない瀬戸内海の風土に隠された、この国の近代化や敗戦からの復興。高度経済成長期の時代に、発展の代償として引き受けざるを得なかった「課題」が応えます。それは、公害問題への対処策として、本土から移転された銅の精錬所や、隔離・優生政策の象徴ともなったハンセン病患者収容のための施設。豊島事件と呼ばれる、産業廃棄物の不法投棄問題などです。これらの事象を、『ベネッセアートサイト直島』や、瀬戸内のアート運動は、その内に宿し、プロジェクトの基盤に組み込んでいます。ですから、近代を通して、国吉康雄と瀬戸内のアート運動の間に、リンクを結ぶことが可能ではないかと、わたしたちは考えるのです。
これを指摘した言葉を、2013年に直島で開催された『国吉康雄展 ベネッセアートサイト直島の原点』に、ベネッセアートサイト直島の代表である福武總一郎氏が寄せた挨拶文に見ることができます。
(国吉康雄は)一見、直島とは異質なものに思われるかもしれませんが、時代と社会の中で自らの道を探し出し 信念を貫いた彼の作品は、今も見る人に対して、あなたはどう生きるのか?と問いかけてきます。アートというものがこれほどまでに考えさせる力を持つということを私は国吉の絵画によって知り、それが直島でのアート活動を始める出発点となりました。
国吉康雄研究講座では、これまでに講座受講生と共に、直島、豊島、犬島、大島などの瀬戸内海の離島を訪ねてきました。ここで学生たちは、瀬戸内地域が抱え込んだ「現実」と「課題」とを知ることになりますが、それは、これらの島々や瀬戸内地域で起こった事実をどう捉え、どう考えるかという「問い」を立てる作業の始まりでもありました。この時、受講生たちの「見る力・考える力」のヒントとなったのが、国吉康雄の作品が発する「メッセージ性」であり、作品から引き出された「問い」でした。
2015年にアメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.で開催された国吉康雄の回顧展『The Artistic Journey of Yasuo Kuniyoshi』に、わが国から、21点もの国吉康雄作品が出品されたことを契機に、この、瀬戸内のアート運動と国吉研究のリンクは拡張し続けていると、わたしたちは考えています。
『The Artistic Journey of Yasuo Kuniyoshi』展は、スミソニアン・アメリカン・アート・ミュージアムという、アメリカの国立美術館で、2015年に開催されています。これは、バラク・オバマ第44代アメリカ合衆国大統領(1961年-)の後任を選ぶという、大統領選挙の真っ最中に開かれた展覧会となりました。筆者は、この展覧会でクーリエを務め、またNHK制作の『日曜美術館 国吉康雄・アメリカで蘇る日本人画家』の取材コーディネートのため、この展覧会中、3度、ワシントンD.C.とニューヨークを訪ねていますが、このときの現地は、アフリカ系住民に対する白人警官の暴力が招いた『ファーガソン事件』への反発と、『トランプ旋風』により、すでに分断が顕在化した状況でした。国吉がアトリエを構えたユニオン・スクエアでも、連日デモが行われていました。この展覧会の開催の理由を、スミソニアン博物館のゲスト・キュレーターであり、国吉研究の第一人者であるトム・ウルフは、同展の図録に、展覧会タイトルと同じタイトルの論を寄稿し、同展がアメリカ美術界に対しての「ひとつの掲示となる」と指摘し、国吉の芸術を、「人間をめぐるひとつの深い物語」であるとしています。これは、国吉の表現が、国吉自身の生きた時代が要請した表現であるからです。つまり、民主主義と全体主義。戦争。経済成長を優先させる社会システム。人種問題が複雑にせめぎ合ったアメリカで、国吉自身がその先頭に立ち、アメリカの独立宣言と合衆国憲法において保証されていたはずの「人は生まれながらにして平等」であるという、基本的人権の獲得のために展開した社会的な運動は、現在時においても、わたしたちにある既視感を与え、ある相違を印象告げるからに他なりません。「既視感」は、人間の尊厳を巡る主張における「希望」となり、変わらぬ状況への「絶望」ともなりますが、「相違」からは、地域や時代性の違いを超えた「進歩」を確認させもします。
アメリカ社会が保守化するなかで、移民であり、終生アメリカ合衆国の市民権を持ちえなかった国吉康雄の回顧展を、国立美術館で実施したことにも実証されるように、国吉は近現代史を測る導となります。わが国の近代以降を俯瞰し、瀬戸内のアート運動を考察する手段として、『ベネッセアートサイト直島』という稀有なアートによる運動の「原点」となる国吉康雄への視点が、重要となるというのが、本展のコンセプトです。
本展では、「国吉康雄の思想と作品」と、「瀬戸内海のアート運動」のふたつをトリガーに、それぞれの出発点である「近代が遺した課題」をテーマとして、「現代を生きる若者に向けて、新たなストーリー(自身の人生観)を鑑賞者が構築するため」、国吉を介して、近代を交差させ、現代とを結節させる企画展示、『 Mr.Ace X-O. Modern(クロスオーバーモダン) SETOUCHI ⇄ Y.Kuniyoshi ⇄ NEW YORK』を、国吉講座では、そごう美術館、瀬戸内市立美術館での企画展示に続く、第3回独自展示企画として実施致します。
国吉康雄について
国吉康雄は1889(明治22)年、出石町に生まれ、日露戦争が終わった翌年、岡山県工業学校染織科を中退後、16歳で単身アメリカに渡る。アメリカで絵の才能を見出され、画家として活躍。1931年、危篤の父親を見舞うために帰郷するが、太平洋戦争中は敵性外国人とされながらも、アメリカにとどまり、自らの信念に従って自由と民主主義を信じ、ナチズムや軍国主義を強く批判する。第二次世界大戦前後をとおしてアメリカを代表する画家として、後進の育成やアーティストの権利獲得運動に奔走し、全米美術家協会の初代会長を務め、ベネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選出されるなど活躍するが、1953年、ニューヨークで胃癌のため没する。岡山には世界最大規模の国吉康雄コレクションがあり、その総数は700点を超える。また、近年の顕彰・研究活動は国内外から注目を集めている。
Photo by SOUICHI SUNAMI
岡山市民芸術大学の開講 (詳細は地域協働のページもご覧ください)
4/21(日)
「本展について、悲喜こもごも」
才士真司(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座准教授)
18:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
本展の制作秘話。内容は来てのお楽しみ。
4/27(土)
「国吉康雄の帰郷」
江原久美子(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座准教授)
13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
昭和6年、帰国した国吉康雄は何を見たのか?遺品のスクラップブックから解説する。
5/2(木)
詩の朗読(ポエトリー・リーディング)
「国吉康雄の絵画へクロス・オーバーする声の創出〜9244✖35753〜」
15:00〜15:30 / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
詩人・みごなごみ氏(中原中也記念館にてパフォーマンス《国文祭・朗読部門》)が、ヴォイス・クリエイターとして展示空間を自作の詩で再構築し国吉に捧げる。
5/3(金)
音楽演奏会 ~ライブ演奏付きギャラリーツアー
【演奏 : 諸田大輔(フルート)、大塚聖莉(ヴァイオリン)、片山結梨(ピアノ)】
11:30〜12:15 / 18:30〜19:15 会場:4階展覧会場内
作品を鑑賞しながら、作品制作時代の音楽の諸相をライブ演奏と講演で結ぶ
諸田大輔:岡山大学准教授。東京藝術大学卒、同大学院修了、博士(音楽)取得。ドレスデン音楽大学Aufbau課程修了、ドイツ国家演奏家資格(KE)取得
5/4(土)
「文化と災害」
13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
岡山と芸術文化資源について、「災害」をテーマに対談します。
松多信尚:岡山大学教授。東京大学理学系研究科博士課程修了(博士)。専門は自然地理学。活断層による日本列島の変形プロセス、東北地方太平洋沖地震や平成30年7月豪雨水害の災害、地域学習と防災教育などを研究。
5/12(土)
「岡山の近代美術と国吉康雄ー美術教育の視点から」
赤木里香子(岡山大学大学院教育学研究科教授)
13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
岡山と芸術文化資源について、「災害」をテーマに対談します。
赤木里香子:筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了(学術博士)。主な研究分野は近代日本の美術教育史。
5/18(土)
「国吉康雄作品を使った岡山でのプロジェクトについて」
伊藤駿(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座助教)
18:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名)
国吉康雄研究講座が、岡山の「地域力」と「国吉康雄」をコンテンツとして、学生や地域市民と実施するアートイベント『国吉祭』についての報告。
対話・探究型ギャラリーツアー
4/20(土) 5/5(日)・19(日)
時間:13:00〜 / 18:00〜(各回1時間)
会場:4階展覧会受付集合
各回ナビゲーター:才士真司(岡山大学准教授 / 本展企画者)
江原久美子(岡山大学准教授 / 本展作品担当)
「日曜日は子どもと一緒に美術館に行こう」プログラム
毎日曜日(4月21日、28日、5月5日、12日、19日)は、子ども(高校生まで)と一緒に入場する大人は2名まで無料。また、日曜日は工作ワークショップ(お面作り)を開催。
4/21(日)・4/28(日)・5/5(日)・5/12(日)・5/19(日)
工作・描画ワークショップ
10:00-15:00(時間ない出入り自由) / 4階展覧会入り口ホワイエ
国吉康雄が絵の題材にした仮面を作るワークショップと、国吉の非売品ポストカードを、ダンボールで作った思い思いの額で飾るワークショップを開催します。材料がなくなり次第終了となります。
5/5(日)
「カゼイン描画ワークショップ」
会場:5階展望室
時間:14:00〜15:00
定員:8名(中学生以上・要事前申込)
国吉が使用したカゼイン絵の具を使用した描画のワークショップです。※カゼインは牛乳由来の絵の具です。アレルギーのある方の参加はできません。申し込みはお問い合わせ番号086-289-5807
本展の特色
地域と共に学ぶための入場料金設定 | 全30ページの解説ノート付き 一般800円 / 岡山・香川県民 500円 |
---|---|
無料入場枠の拡大 | 18歳以下、65歳以上無料・大学生、専門学校生、短大生、大学院生、障がい者手帳等の提示で入場無料 注意 : 無料プログラムでのご入場には、解説ノートはつきません。ご了承ください。会場で200円(紙代と印刷費)で販売しております。 |
開館時間 | 土日祝日は、開館時間を10時- 20時 |
会場 : 岡山シティミュージアム(旧デジタルミュージアム) |
本展の社会実験プログラム「日曜は子どもと一緒に展覧会へ計画」
日曜日(4/28.5/5.12.19)は「子どもを連れての来場」を条件に、同伴者2名の大人の入場が無料。お面作りワークショップも併せて、無料で開催します。
おしゃべりOKです | 大声を出したり、歌ったりはしないでくださいね。 |
---|---|
5月5日 カゼイン描画ワークショップ開催 | 14:00から国吉が好んだカゼイン絵の具を使った描画体験ができるワークショップ 定員8名 要予約(086-289-5807) 乳成分の絵の具です。アレルギーのある方は参加できません。 |
「日曜は子どもと一緒に展覧会へ計画」は、岡山トヨタ様、JR西日本岡山支社様、ビックジョン様、ベネッセ様、岡山市スポーツ・文化振興財団様、福武教育文化振興財団様の協力で実施いたします。この場を借りて、お礼を申し上げます。
音楽家・詩人とのコラボレーション企画
5月3日 展覧会場で近代の音楽史をたどる演奏会を開催 | 11:30〜12:15 / 18:30〜19:15 会場:4階展覧会場内 音楽演奏会とギャラリーツアー 諸田大輔(フルート)、大塚聖莉(ヴァイオリン)、片山結梨(ピアノ) 作品を鑑賞しながら、作品制作時代の音楽の諸相をライブ演奏と講演で結ぶ 諸田大輔:岡山大学准教授。東京藝術大学卒、同大学院修了、博士(音楽)取得。ドレスデン音楽大学Aufbau課程修了、ドイツ国家演奏家資格(KE)取得 |
---|---|
5月2日 現代詩人が国吉康雄に捧げるライブパフォーマンス「国吉康雄の絵画へクロス・オーバーする声の創出〜9244✖35753〜」 | 15:00〜 会場 : 4階展示室 会場の構成に従って、会場内を移動しながらの朗読会を実施 詩人・みごなごみ氏(中原中也記念館にてパフォーマンス《国文祭・朗読部門》)が、ヴォイス・クリエイターとして展示空間を自作の詩で再構築し国吉に捧げる。 |
岡山大学の講師陣による講演会
4/27(土)講演会「国吉康雄の帰郷」 | 13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名) 江原久美子(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座准教授) 昭和6年、帰国した国吉康雄は何を見たのか?遺品のスクラップブックから解説する。 |
---|---|
5/4(土)「文化と災害」 | 13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名) 岡山と芸術文化資源について、「災害」をテーマに対談します。 松多信尚:岡山大学教授。東京大学理学系研究科博士課程修了(博士)。専門は自然地理学。活断層による日本列島の変形プロセス、東北地方太平洋沖地震や平成30年7月豪雨水害の災害、地域学習と防災教育などを研究。 |
5/12(土)「岡山の近代美術と国吉康雄ー美術教育の視点から」 | 13:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名) 赤木里香子(岡山大学大学院教育学研究科教授):筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了(学術博士)。主な研究分野は近代日本の美術教育史。 |
5/18(土)「国吉康雄作品を使った岡山でのプロジェクトについて」 | 18:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名) 伊藤駿(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座助教) 国吉康雄研究講座が、岡山の「地域力」と「国吉康雄」をコンテンツとしての岡山大学の取り組みについて |
4/21(日)「本展について、悲喜こもごも」終了しました | 才士真司(岡山大学大学院教育学研究科国吉康雄研究講座准教授) 18:00〜(60分程度) / 会場:4階展覧会場内(先着順・定員30名) の報告。 |
---|
ギャラリーツアー 本展の楽しみ方!!
4/20(土) 5/5(日)・19(日) | 時間:13:00〜 / 18:00〜(各回1時間) 岡山大学国吉康雄研究講座スタッフによる、展覧会の制作話を織り交ぜた、ニューヨーク近代美術館などで実践されている『対話・探究型ギャラリーツアー』の実施 |
---|
会場内での写真撮影の解禁について(一部作品を除く)
本展では、会場受付で告知をさせて頂いております通り、大学の研究講座主催による、社会実験的な試みを行うプログラムとして企画・運営されております。伴い、展覧会初日以来、「おしゃべり」の解禁や子ども連れでの入場を可能とすること。照明設計の変更や、説明文の追加、ギャラリーツアーの追加での実施など、様々なプログラムの変更を行ってきました。しかし、たくさんの来場者の方からリクエストを頂いておりました、会場内での写真撮影に関しては、保留とさせて頂いておりました。
本展では、会場内での撮影に関しては、作品保護という観点と、鑑賞に関わる昨今の課題において、とても重要なテーマだと考えております。
この度、作家様、所有者様の許可を頂いた作品に関して、こちらの定めるルールを遵守いただくことにより、一部の作品を除き、会場内での写真撮影を、5月1日より可能とさせて頂きます。
引き続き、本展の運営に関して、ご理解を賜るよう、お願い申し上げます。
主催者
2019年5月1日